白内障手術とは、白内障によって濁った水晶体を取り除き、代わりとなる眼内レンズ(人工水晶体)に置き換える手術です。
当院では、毎週火曜日、木曜日の午後に日帰り白内障手術を行っております。
当院では、白内障手術において十分に経験を積んだ院長が最新の医療機器を用いて手術を行っております。すべての症例に、丁寧で目に優しい精度の高い手術を心がけております。
質の高い見え方を提供させていただくため、眼内に挿入するレンズについては手術前に直接ご本人と相談させていただきます。
ひとりひとりご自身のライフスタイルに合わせたレンズの種類と度数の選択をしております。
眼内レンズを選択する際、多焦点眼内レンズも選択できますが、多焦点眼内レンズは、外から目に入ってきた光を遠方と近方に振り分けることによって、二つの距離にピントが合うようになっています。
そのため、単焦点眼内レンズより見え方のシャープさが少し劣ります。
とくに、暗いところでくっきり感がやや落ちます。
また、暗い場所でライトを見ると、光の輪やまぶしさを感じることもあります。
また、白内障以外の病気、例えば緑内障や網膜の病気がある方は、多焦点眼内レンズの適応になりません。
さらに、非常に細かいものを見るような職業の方にも向いていません。現在の主流は遠方、中間距離、近方の3つの距離にピントが合う3焦点眼内レンズです。
注)多焦点眼内レンズ使用時は手術費用部分のみ保険が使用できる選定療養になります。
選定療養とは追加費用を負担することで、保険適応の治療と保険適応外の治療を併せて受けることができる制度です。
白内障手術における選定療養の位置付けとして、白内障手術費用は健康保険適用、多焦点眼内レンズ費用は自己負担となります。
白内障手術は成功率の高い手術(成功率99%以上)と言われておりますが、水晶体を支えているチン小帯という組織がもともと弱い方に起こるやむを得ない合併症が存在します。
この場合、硝子体を切除して、眼内レンズを縫い付ける必要があります。
このような場合でも、当院では硝子体手術を安全に行うことができますので、最後まで当院での治療が可能です。
まずは、目の周りの皮膚と目の表面を消毒します。
その後、顔全体に清潔なドレープをかけ、目の周りにバイ菌除けのシールを付けた後に、まぶたに目を開けるための機械をつけます。
白内障手術を始める前に麻酔をします。
麻酔は全身麻酔ではなく、手術する眼だけに効かせる局所麻酔(部分麻酔)を行います。
麻酔時や手術時はもちろん、手術後も強い痛みを感じることはありません。
手術は手術専用の顕微鏡を使って行います。
手術中は上からまぶしい光が照らされますが、まぶしいのは最初だけです。
光の強さは手術ができる最小限の照度にしております。
手術中は触られる感じはありますが、痛みはほとんどなく、会話もできますので心配なく手術を受けていただけます。
手術は黒目(角膜)と白目(強膜)の境界部分を2.4mm切開し(下図1)、超音波を使って白く濁っている水晶体を除去(下図2)、透明な眼内レンズを眼内に入れて終了です(下図3)。
手術終了後は眼帯を装着して帰っていただきます。
10分前後です。
瞳孔の開きが悪い(小瞳孔)、末期の白内障などの難治症例の場合、手術時間がもう少しかかります。
詳しくは医師にお尋ねください。
手術をしても、若い頃と全く同じ見え方にはなりません。
術後視力の回復には個人差があり、通常は翌日から1週間で視力の回復が実感できますが、1ヶ月程度かかる場合もあります。
手術は日帰りのみで入院はできませんので入院希望の方は入院施設のある病院に紹介させていただきます。
診察室で白内障手術をすることを確認します。
次に手術日、術前検査の日時を決めます。
手術内容説明、手術に必要な眼科検査(眼内レンズの決定)、血液、術前術後の注意事項の説明(点眼や眼帯の必要性等)、術前抗菌点眼薬を処方し、患者さんへの連絡がきちんとつくように緊急連絡先を確認します。
採血結果の確認、手術に対する疑問点、眼に異常がないか最終確認します。
手術の約1時間前に来院し、回復室で手術の準備をします。手術終了後は眼帯をし、10分程度休んでから帰宅していただきます。
術後は定期的に通院していただきます(術翌日、術翌々日、術後7日、術後14日・・・)。