医院名大城眼科
代表者名大城 智洋
住 所〒400-0026
山梨県甲府市塩部4-14-14
電話番号055-288-1955

眼の病気は進行すると視力低下、失明という事も考えられます。

定期的な健診が早期発見・早期治療につながります。

日帰り緑内障手術

緑内障とは

緑内障とは眼球と脳をつなぐ視神経の障害によって視野が欠損していく進行性の眼疾患です。 

眼の固さをあらわす眼圧と病気の進行に密接な関係がありますが、必ずしも高眼圧でなくても発症します。

完全に治療する方法はないのですが治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。

これらの治療で眼圧を低く抑えることによって病気の進行速度を遅くすることが可能です。

眼圧はなぜ上がる?

角膜・水晶体・硝子体など血管のない組織に栄養を与える役割をもっている房水は、常に毛様体から分泌されて、眼球内を循環していますが、何かの原因で房水の排出路(隅角の線維柱帯)が詰まったり、働きが悪くなると、眼球内に房水が溜まり、眼圧が上昇します。

この眼圧上昇を抑えるためいくつかの緑内障手術があります。

緑内障手術

点眼剤などの治療でも眼圧が下がらず、緑内障の視野障害の進行が認められるときには手術療法を考える必要があります。

手術方法は、大きく線維柱帯切除術と線維柱帯切開術の2種類に分けられます。

手術によって視力や視野がよくなるのではと期待される方がいらっしゃいますが、緑内障の手術は視機能を改善させるわけではなく、あくまでも眼圧を下降させて視機能の悪化を防ぐことが目的で、視力自体は多少下がってしまうことがあります。

線維柱帯切除術:房水の排出路を眼外に別に作る手術です。

眼内と結膜(白目)下の間にバイパスを作成して、眼内の房水を結膜の下に作成したプールに溜めることにより眼圧を下げます。

眼圧下降には最も効果が期待できる手術です。

プールは上瞼に隠れる上方の結膜を使用します。

手術直後より眼圧が安定するまで眼球マッサージやレーザーによる縫合糸の切開、結膜の再縫合などさまざまなメンテナンスが必要なため、術後2週間程度は頻回の通院が必要になります。

また術後の感染症対策も必要です。

排出路を別に作るため人間の治癒力によりバイパスが徐々に閉鎖していくため術後3年ほどで効果が落ちてきます。 

線維柱帯切開術:もともとある排出路の目詰まりを解消する手術です。

眼内の排水管の組織(線維柱帯)を切開して、眼内の排水の効率を良くします。

効果は線維柱帯切除術より低いとされていますが、メンテナンスの必要性や合併症が少ない安全な手術ですので通院の頻度は線維柱体切除術よりは低いです。

また、ある特定の緑内障や若年者には有効な手術です。

手術直後には必ず眼内出血が見られ、いったん視力が落ちますが1週間程度で改善することがほとんどです。

白内障の同時手術

緑内障手術をおこなうと白内障の進行が認められます。

また、白内障手術を同時に行うことによって眼圧下降が得られるという長所もあります。

これらの理由により年齢によっては緑内障手術と白内障手術を同時に行うことがあります。